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階級論がみえない柄谷行人

階級論がみえない柄谷行人

 柄谷行人『日本精神分析』(講談社)を読む。

 講演のスタイル、あるいは講演をもとにしたものなので読みやすい。端的に彼の論理を知るのにてっとりばいのでいいと思う。

 民主主義のありかたを考えさせらるものだ。

 気になったのは階級論あるいは階級闘争について、よくわからない、というかあまり言及していないのだが、彼はあまり労働運動について重視していないようなのだ。

 経済闘争を否定しているわけではないとは思うが、政治と経済をどう認識しているのか、現実の世界ではまったく別に見えているのが問題なわけで、それを止揚するのが党に課せられた問題であり、運動なわけだが。それをことさら言うわけではない。

 いっぽうで菊池寛を引用して戦前の日本共産党の革命論を批判しているが、当時の日本の状況では議会で穏健的に変革していく可能性があったかどうかは疑問である。

 急進主義的な要素は多分にあったとおもうが、労働者のなかでも階級的に先鋭化したものもあったので、政治主義だけの問題ではないはずだ。

 柄谷のばあい文芸批評から出発しているので、どうも文学チック(いい意味でもわるい意味でも)すぎるかな。
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テーマ : サヨク・在日・プロ市民
ジャンル : 政治・経済

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