スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

共産党・志位委員長のうしろむき発言

 12月14日の朝の番組をみていたら田原総一郎の「サンデープロジェクト」に共産党の志位委員長が出演していた。
 時間がなかったので、すこししか見られなかったが、赤旗サイトで内容が掲載されているのでみてみよう。

大企業の大量解雇撤回へ政府が責任をもって乗り出せ

テレビ朝日系番組 志位委員長の発言


 志位 そうですね。全体の流れとしては、(「しんぶん赤旗」読者は)一九八〇年ぐらいをピークにして残念ながら減らしてきたんですよ。ようやく、それが、「赤旗」の読者が増え始めた。(増勢への)離陸が始まったと。

 田原 離陸がね。

 志位 それから入党のほうは、このところ十三カ月ほど連続的に前進して、新規に入られた方が一万三千人というのは、これまでにない、また変化が起こっていると(思います)。

 田原 なんでいま、マルクス、あるいは共産党がブームになっているんですか。

 志位 一つは、「働く貧困層」の問題の解決に、私たちが取り組んできたことが共感を広げているということがありますね。

 ただ同時に、日本の国のあり方として、こんなにルールのない資本主義でいいのかと。暮らしを守るルール、これが雇用でも、社会保障でも、中小企業でもない。この「ルールなき資本主義」を「ルールのある経済社会」に変えようじゃないかという、この主張も共感を広げていると思います。


 まず指摘しておきたいのは、この現象は小泉元首相などを筆頭とする政府の新自由主義政策により、労働者、とりわけ非正規労働者、低賃金労働者へ犠牲を強いてきたものであり、痛みにたえかねての反応であるということ。
 「働く貧困層」の問題解決にとりくんできたとしても、結果として成果があがっているとはいいがたいこと。
 であるならば今年ブームを起こした小説の『蟹工船』(小林多喜二の)によって、若者たちが、せっかく期待して共産党に加入しても、現代の貧困が解決される糸口や契機がみつけられなければ、すぐに雲散霧消してしまう可能性もあるということだ。
 そして、なによりもこの貧困状況を現出させてしまったことの反省が必要ではないか? 戦時中の戦争への抵抗運動は、権力の過酷な弾圧により実を結ばなかった。それにより日本帝国主義はアジアにおいて侵略をすすめてしまった。
 それに関しては共産党にも責任を負わせる議論があるが(丸山真男)、それには与しない。

 しかし、現代の新自由主義政策とその進展については、たとえ野党といえど、自由な政治活動が保障されている以上は、このような労働者、労働組合への犠牲の転化という事態を許してしまったこと、 このような政策に対する社会的抵抗、反対運動を提起し指導しえなかったことに対して痛苦な反省が必要だろう。

 さらに

「ルールなき資本主義」を「ルールのある経済社会」に変えようじゃないかという、この主張も共感を広げていると思います。


という表現についても注意すべきだろう。
 
 まず「ルールなき資本主義」という用語は、正確か?
 後段のほうでは違法な首切りについて語っているが、「違法」といわざわざいっているように、「ルール」を無視しているだけなのである。
 不十分ではあるが、現代日本は労働契約法や労働基準法があり、簡単に首切りなどできない規制があるので、ルールなきといはいえないのである。問題は経営方針がそのような方法をとってしまうことにある。つまり経済原則、あるいは経済システムのなかで利潤率、利益が下がると、労働力の調整によって合理化をして、利益を得ようとするありかたである。
 これは資本主義(資本化的経済システム)としては、通常のありかたであり、これもひとつのルールと考えられなくもない。
 また市場があるので、ものをつくっても売れなければ利益はでない。「消費不況」といわれるゆえんだ。さらに「神の見えざる手」によってすぐれたものが勝つという「優勝劣敗」という弱肉強食のルールというか法則が貫徹していく、正確にはルールとはいえないがその原則が貫かれているということの認識はあるだろう。

 そうすると「ルールなき資本主義」については、「ルールはあるんだ!」と半畳のひとつもいれたくなるではないか。また、もともと資本のシステムはそういうものであり、それに対応した方策なり規制がかけらえていた社会がある、ということだったのだ。
 
 「ルールある経済社会」については明確にはいっていないのではないか、という問題もある。
 たとえば、番組でフロントというかコメンテイターが発言していたが、

 もうちょっとこちらから、おうかがいしたいんですが、会社というのは別にイデオロギーで経営しているわけじゃないので、もしそれがいいと思えばリストラも撤回すると思うんですね。いまの感じでいきますと資本市場の復活が当分ありえないと思うんですね。そうすると、いままで続いてきた、資本効率を上げる経営というのに、見直さなきゃいけないだろう。

 そうするとその先に何があるかというと、多分、日本的経営への回帰みたいなことがこれから起きてくるだろうと思うんですね。そうなった場合に果たして、日本共産党としては評価されるのか、やっぱりそんなのはよくないと(いうことになるのか)。



 この問いに対しては、直接に答えることなく、ともかく雇用を守れ、それが企業としてもよくなる、という不思議な論理をかざしている。

ですからここでは、雇用を守る責任を企業に果たさせることをきちんとやってこそ、景気もよくなっていくし、企業にとっても先行きが出てくるということを、私はいいたいですね。


 
 これまでの日本的経営というのは、グローバリゼーションとは切り離された「内需指向」であり、終身雇用制・年齢給による平準化で労働者には企業一家、企業意識というものを形成する要因ともなっていた。
 そこには労働者の社会的な囲い込みの側面もあり(いわゆる社畜)、内(企業内位階制)にむかっては心地よいだろうが、外(下請け)についてはシビアな対応となる。
 むしろ経済社会のなかでの会社・企業に従属する人間というものを見出すであろう。

 経営レベルでは、それなりに評価できるものもあるだろうが、革命政党の代表・委員長がこれまでの「日本的経営」の問題点と社会のありかたを提起できないようでは、あまりにうしろむきであり、「ルールある経済社会」がお題目にすぎないということが、はしなくも暴露されているのではないか。
 

 
スポンサーサイト

テーマ : 日本共産党
ジャンル : 政治・経済

トラックバック

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

コメント

プロフィール

left

Author:left
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
CalendArchive
FC2カウンター
現在の閲覧者数:
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。