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中東革命と民主化

チュニジアで民衆の革命により独裁政権が倒れたと思ったら、エジプトに飛び火してムバラク政権が倒れた。これらの動きはリビアでカダフィ政権に対する反政府活動がおきて内戦状態に移行した。またイエメン、バーレーンなどでも反政府運動が活発化している。そうこうしているうちに日本では東北地方の大地震による津波で沿岸部に多大な影響があり、2万人の死者がでる災害となりそうである。また福島原発が地震によって制御不能となり運転が困難になり放射能が漏れ出し、近隣30キロ圏内が避難地域となった。その解決には数ヶ月から数年かかるという。このように自然災害と人災的な危機的状況が発生したので、落ち着いて中東の情勢を考える余裕がない。それでも中東における民主化運動のなりゆきについては注視が必要だろう。

中東の民主化で背後になにがあったかと指摘されるのが、小麦粉など穀物や農産物の国際的な投機的な動きである。その投機の動き(グローバリゼーションの影響である)で食品などの値上げがおきて民衆の生活が苦しくなり、その不満の爆発したのが民主化につながったということである。中東の政変についてチュニジアとエジプトが同じであるとか、エジプトの革命がCIAによって仕組まれた、とかの話は噴飯ものだとは思うが、さりとてこのブログを書いている時点で情報の整理と見通しができているわけではないのでえらそうなことは言えないが、「革命」と呼ばれる現象の内実や帰結については、このような動きが社会の一種の反復であり、革命自体よりもその後の政権=権力の行方がどうなるのか、その問題に傾注することが決定的である。

そしてあえて言えば、これは韓国などの民主化闘争や学生革命に類推される。独裁政権から民主政権へ、この流れ自体は歓迎するし、またまっとうだと了解するが、ここでは先進国への段階的な設定がみてとれるのではないか。自由と民主主義を実現するということはすばらしいが、現実にはどちらの内実を洞察すれば相互に緊張するものを含んでいることはあきらかだ。

自由を放任すれば市場システムのなかで優勝劣敗が進み、人間の共同性が破壊されてゆく、資本の力の前でそれに従うことを拒否する動きがでてくることをポラニーは強調している。また民主主義については一般意思の実現という程度の意味ずけで考えている。これは独裁政権でも民主主義でありうることは可能であり、それに齟齬が発生したときに、今回のような事態に遭遇するものだと思う。

今後の権力を左右する原理が資本によるものか、部族的、地域的、利益共同体的なものになるのか、それとも北欧的な労働組合・市民社会と資本の論理の相克となるものか判別できない。




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テーマ : 政治・経済・時事問題
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前衛党雑感

掲示板で前衛党についての議論などを読んだのでちょっと書こうかと思う。この問題はあまりホットな話題ではないし、党の否定や前衛であるという意識や概念も否定的なものとして捉えられて感じがする。しかし現実にはエリートや特定の組織は存在しているし、彼らが影響力(指導を含めて)を持っていることは否定できない。

問題は人間社会が方針や行動を決定する場合に最終的に合理的かつ倫理的判断ができるのか、ということ。現実にはさまざまな要因によって物事がきめられるのだが、そこには利害や人間的な政治判断により事態が動く場合があるのだ。

政党や前衛を否定したところで、それを代替するものはなくならないだろう。すべての人間が均質に生まれてくるはずがない以上は、それらの差異を反映する意識が残る。つまり意識の交換や意識の調整が求められるし、その水準や基準をどこに設定して、どう確定するかは実は難問なのだ。それは一挙に実現することはありえない。ならば一定の意見の集約が装置(組織)として必要とされるだろう。その形が党なのか会議なのかはわからないが、いずれにせよ人々を結合してゆくハブとして機能するだろう。

具体的にいえば、最近の中東の革命的な政変についてアメリカが支援していた「4月6日運動」という組織があり、結果としておおきなはたらきをした。それらについて過大評価もできないが、かといって過小評価もできない。

テーマ : サヨク・在日・プロ市民
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